2004年02月17日

それよりも

銀行に寄ろうと思って、新宿西口の地下広場から地上に出た。小田急ハルクの方角からの陽射しがまぶしかった。階段を上っていくと、視線の方向にテレビクルーらしき人たちがいた。カメラがこちらを向いているので、いやだなと思って歩を少しずらした。するとカメラがこちらを追うように振られた。あきらかに狙われていた。

インタビュアーが近づいてきてNHKのテレビクルーだと言った。なるほど、カメラ機材に見慣れたマークが入っている。「会議についてどう思うか」というのが取材の内容だった。時間のムダだとか、段取りが悪いといった批判的な意見が欲しいようだった。それとなくそういう方向に誘導された。

あいまいに答えているうちにインタビューは終わった。たぶん意図した回答が得られなかったと思うので、ボツだろう。でも、そんなことはどうでもよかった。わたしの興味というか関心は会議のことより、目と鼻の先でビッグ・イシューを売っているホームレスの人たちにあった。明日の自分の姿をみているようだ。いや、ビッグ・イシューを売るなんて境遇にもめぐまれないかもしれない。絶望のうちに、いやでも飢えと寒さが襲ってきて、息もたえだえになりながらやがて意識が遠のいてゆく。

一昨日、なにげなく無料の求人誌を眺めていて、自分の行く末を案じてしまった。今、仕事を干されてしまうと、できる仕事などほとんど無かった。年齢制限でまず9割5分は引っかかってしまう。これだという仕事に生かせる資格も持ち合わせていない。ゆいいつこれだと思ったのは、某警備会社の求人広告の条件。「確実に電話連絡のとれる方」 一筋の光明を見る思いだった。

投稿者 dokudami : 2004年02月17日 14:43 | トラックバック | MyClipに登録
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?